ロボット掃除機、ゴミも“データ”も集める‼って知ってましたか?
⚡ESET社が運営するマルウェアやセキュリティに関する情報サイト「WeLiveSecurity」の記事を翻訳したものです。
🌸部屋中をぶつかり回ることもなく、隅々まで速やかに綺麗にしてくれる。ロボット掃除機。しかし、利便性には代償も伴う。最新のロボット掃除機は、障害を避けるためにセンサーやGPSに加え、カメラまで搭載している。ゴミだけでなく個人情報までも収集している。
🌸実際、ロボット掃除機が撮影したトイレを使用している女性の画像が漏えいした事件が起こった。これを受けて、ロボット掃除機がユーザーのことをどれだけ知っているのか、そして第三者へ何を送信しているのかといった論争が巻き起きた。
①ロボット掃除機はユーザーの情報をどれほど収集している?
②ユーザーの部屋を学習するロボット掃除機→ロボット掃除機は設定した掃除のスケジュールに基づいて、ユーザーの日課を学習する。取得した間取りの情報から家の広さやデザインがわかるため、所得水準や生活環境に関する情報が推測できてしまう。
③ロボット掃除機を使ったスパイ行為はあり得るのか?
冷戦時代から用いられている盗聴手法にヒントを得て、ロボット掃除機のナビゲーション・システムを応用した、レーザー光を使ったマイクロフォンを開発した。このマイクロフォンを使えば、室内で使われる掃除機のような機器でも、発せられた圧力波に応じて振動の変化を記録し、会話が聞き取れてしまう。
④ロボット掃除機の機能が高ければ高いほど、より多くのユーザー情報が収集される→室内のマップを作成するものが多く、スマートフォン(以下、スマホ)アプリからも操作可能。多くのモデルでは、音声操作が利用可能でAmazon AlexaやGoogleアシスタントに対応しており、カメラやセンサー、マイクなど、ユーザー情報を収集する機能を活用している。スマホを介したロボット掃除機の操作については、音声の代わりに、安全なモバイルアプリを利用するべき
🌸ロボット掃除機を購入する前に検討すべきポイント
◎オフラインで使用できるモデルがある ◎特定エリアへの立ち入りを禁止できるので、機器の設定や仮想的なバリアの設置をする ◎データの暗号化に対応し、モバイルアプリへのアクセスに二要素認証が必要となるものを選択 ◎掃除機のファームウェアを定期的に更新しているメーカーを選ぶ ◎耐用年数や、メーカーのサポートを受けられる期間について確認すること
MIT Technology Review と共有された 15 枚の画像は、広範囲にわたるデータ エコシステムのほんの一部にすぎません。 iRobot は、Scale AI と 200 万枚以上の画像を共有し、他のデータ注釈プラットフォームとさらに未知数の画像を共有したと述べています。同社は、Scale が同社が使用したデータ アノテーターの 1 つにすぎないことを認めました。
⚡人々が利便性と引き換えにユーザー自身のプライバシーを犠牲にしている一例です。利便性よりもプライバシーやデータ保護を重視して安全を確保したい場合は、古き良き「単純な」デバイスを使い続けるのがよいでしょう。