ファイル共有をファイルサーバーとVPNで構築するメリット

ファイルサーバーのネットワーク利用はクラウドか?それともVPNか?

ファイルサーバーをネットワーク利用したい場合、社内にファイルサーバーを構築してVPN接続して利用するか、クラウドのファイルサーバーを利用するか、迷えるところです。

秘匿性で選ぶならVPN

秘匿性で選ぶならVPN

VPNは、バーチャル・プライベート・ネットワークの略です。インターネットを、仮想のプライベート・ネットワークとして接続して、外出先のパソコンやタブレットから、会社のファイルサーバーに接続することができます。

ファイルサーバーを自社に設置し、VPN接続して利用すると、保存データの秘匿性がクラウド利用よりも高くなります。フリーWiFiを利用していても、比較的安心してファイルサーバーにアクセスできます。

ただし、VPN接続するためにはパソコンを設定しなければいけませんので、どのパソコンからもファイルサーバーにアクセスすることはできません。その辺りも、秘匿性につながりますが、利便性が低下します。

多くの社員がアクセスするならクラウド

多くの社員がアクセスするならクラウド

クラウドのファイルサーバーは、社外のレンタルサーバーを借りて、そこをファイルサーバーとして利用するものです。

ログインIDがあれば、基本的に誰でもどこからでもアクセスすることができます。もちろん、簡易的にはマックアドレス等でブロックすることもできます。

このように、クラウドは誰でもアクセスできるということで、自由度が高いことが特長です。

VPN接続は接続できる人数に制限がありますが、クラウドには制限がないのに等しいです。多くの社員が外部接続でファイルサーバーを利用するのであれば、クラウドがおすすめです。

セキュリティを考えるとどちらが良いか?

ファイルサーバーは、会社の重要なデータが保存される場所ですので、セキュリティが大事です。クラウドとVPNでセキュリティを比較すると、次のようになります。

ウイルス対策

ファイルサーバーを社内に設置した場合は、ファイルサーバーにウイルス対策ソフトをインストールしなければいけません。そして、ウイルス対策は自社で管理する必要があります。

それに対してクラウドの場合は、業者の専門家がウイルス対策を日頃から行ってくれるので、ウイルス対策は自社で行うよりも高度なものになると思います。

秘匿性

クラウドのファイルサーバーは、外部業者に委託しているので、誰が見ているかわかりません。委託先の担当者の倫理観にもよります。管理している人がアクセスログを編集してしまった場合、漏洩もわかりにくいです。

又、アクセスパスワードが漏れた場合アクセス人数が多い為、侵入の特定が

わかりにくいです。

誰がどのファイルにアクセスしたのか、アクセスログを確認したら良いかもしれませんが、

自社にファイルサーバーを設置した場合は、基本的にファイルサーバー本体を操作するか、社内LANに接続しなければいけませんので、秘匿性は高くなります。

ログインIDの管理

VPN接続の場合は、ファイルサーバーにアクセスするログインIDとVPN接続するためのIDとで2重に守られています。VPN接続する機器を制限することで、ファイルサーバーのログインIDが漏洩してしまっても、外部接続は難しいと思います。

クラウドの場合は、ログインIDが漏洩してしまったら、基本的に誰でもアクセスできてしまいます。

大容量のファイルを扱う場合の通信速度は?

自社のLANでファイルサーバーに接続した場合は、1000Mbpsの高速なものが主流ですので、通信速度は速いと思います。VPN接続の場合は、ネット環境によります。

クラウド接続の場合は、もちろんネット環境にもよりますが、ファイルサーバーの通信速度も影響します。クラウドの業者と契約するときに、通信容量や速度が選べるところもありますので契約時確認をお勧めします。

ファイルサーバーの容量は?

ファイルサーバーには容量があります。以前であれば保存媒体にハードディスク(HDD)が用いられていましたが、最近ではSSDが用いられるようになりました。SSDはHDDと比べて書き込みや読み出し速度が速いので、ファイルサーバーの動作速度も速くなりました。

ファイルサーバーの容量ですが、社内のファイルサーバーですと、ファイルサーバー内のSSDの台数を増やすだけで容量を増やすことができます。

クラウドの場合は、契約を変更して容量を増やしてもらうことになります。容量を増やすと、月額の費用として固定費が増えてしまうので、大容量のファイルサーバーを使用したい場合は、VPNの方がおすすめです。

VPNとクラウドのメリット比較

ファイルサーバーのVPN接続での利用とクラウドのメリットを比較すると、次のようになります。メリットの裏返しがデメリットです。

利用方法メリット
VPN接続保存データの秘匿性が高い ネットワーク接続のセキュリティが高い 容量を手軽に増やせる アクセス制限設定の自由度が高い
クラウド手軽に始められる ファイルサーバーの管理をしなくて良い たくさんの人数での外部接続ができる

VPN接続利用におけるその他のメリット

ファイルサーバーのVPN接続での利用の場合、他にもメリットがいくつかあります。

VPNの使い方として、本社と支店の間でVPN接続すると、本社にファイルサーバーを設置し、一括管理ができます。また、本社と支店でVPN接続していると、通話料無料の内線電話も利用できます。

また、社内に設置されたファイルサーバーは、OSを自由に設定できるので、ファイルやフォルダ毎にアクセス制限を設置したり、アクセスできる範囲を設定したりできます。

以上、ファイルサーバーをネットワーク利用する場合、社内にファイルサーバーを構築してVPN接続して利用する方法と、クラウドのファイルサーバーを利用する方法の違いをまとめました。

ファイルサーバーの構築やVPNの設定を業者に委託するなら、オピフィクスをご検討ください。もちろん、VPN接続のみも対応いたします。また、ファイルサーバーの操作方法のご指導やメンテナンスも対応いたします。

当社のオフィスと同じ名古屋市内の企業様であれば、出張費は無料です。お気軽にご相談ください。

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